2023年7月1日(土)会津若松市デジタル未来アート展実行委員会主催でマイクラワークショップ(WS)を開催しました。CoderDojo Aizuは共催での参加です。
マインクラフト全国カップ事務局の方が先生となり、講座を実施しました。
参加児童は約20名で場所はAiCT交流棟。サポートスタッフ15名でした。
本当に楽しいWSになりました。
マイクラを触った時間は3時間のうち、30~40分程度だったでしょうか。アイデアの出し方や廃校問題を考えることに重点が置かれました。
「マイクラとは何か」「マイクラの遊び方」といった基本的なことは一切講義中に触れられませんでした。初めて触れる子もいましたが、周りの参加者から操作方法を教えてもらうことで問題なく取り組めました。マイクラを学びの道具として使うというスタンスが徹底して好感が持てました。
サポーター層が若いことも特徴でした。高校生10名、大学生3名が参加してくれました。
「30代以上の親世代はマイクラが良くわからない」というのも、意外に良いのかもしれません。
大人は学びの場を用意し、若い世代同士で積極的に教えあうという構図が自然と出来上がるからです。
入り口から楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
受付もマイクラづくし。ぬいぐるみはオリジナルですか?と尋ねたら、しまむらで販売しているとのこと。専用ノベルティを用意しなくても市販品で賄えることがマイクラのすごいところ。
スタッフTシャツで記念撮影。右側のおじさん二人はマイクラ初心者。
子供たちはみんなマイクラが好きとはいえ、市内各地から集まったのでお互いに初めて会う子ばかりです。グループワークを行うので、恥ずかしがってばかりもいられません。
子供たちはコミュニケーションという最初にして最大の試練を乗り越える必要があります。
今回のWSのテーマは「廃校をよみがえらせよう」です。
どうして廃校ができてしまうのか。全国にどれくらいあるのか、どのようにリフォームされているのか、まずは社会問題と現実の解決策を学ぶところからスタートします。
マイクラ上に再現した廃校(これがすごいんです、プロのマインクラフターが一週間かけて作りました。本物の学校の設備が全部そろっています)の活用方法を考えます。
教室もご覧の通り。
子供たちはアイデアの出し方をカードを使って学びました。新しいアイデアは「既存のアイデアの掛け算」で生まれます。「未来の」「あえて危険な」「赤ちゃんでも楽しめる」というキーワードと「銭湯」「アスレチック」「博物館」という施設を組み合わせてコンセプトを決めます。
アイデアの出し方は普遍的に使えるテクニックですね。
場所が被ったら、チームリーダー同士で話し合いをします。
交渉事も大切な学びです。
待望のクラフトタイム。
マイクラの操作方法やテクニックは高校生・大学生のサポーターが担当してくれます。
心強いのなんの。
みんな真剣に作っているように見えますが・・・
バラバラに作業していたり、チームワークが取れていない事がままありました。
「自分が作りたいもの」の想いが強すぎてテーマを無視してしまう事も。
楽しいマイクラ時間はすぐに無くなり、残り10分!と言われて急に現実に引き戻されます。
「そうだ、私達発表するんだった。どうしよう、まとまってない」と焦るのです。
どのチームも似たような感じで、最後に怒涛のまとめを行いました。
ラスト10分で結束力が100%になりました。
いざ発表となると、あら不思議。みんなきれいにまとめてくれました。
近未来の銭湯やあえて危険なアスレチックなど、テーマに沿った廃校リノベーションを実現してくれました。大人たち感動です。
最初ははにかみながらの会話していた子供達も発表段階ではすっかり打ち解けました。
ラスト10分の威力は本当にすごい。
高校生チームもエキシビジョンで参加。宮島をプールに再現するなど圧倒的なクオリティでみんなを驚かせました。
本当に学びの多いWSでした。
マイクラは学びの手段。子供たちの興味関心を最大限に引き出してくれます。
今後は会津若松のスタッフを中心として廃校活用WSを開催していきたいと思います。
最後に、マイクラはやりすぎ厳禁。目的をもって取り組もうね。
未来の会津を創造するのは今の子供達です。マイクラカップに挑戦することは社会課題に真剣に取り組む良い機会になると思います。ぜひぜひご応募ください。
CoderDojo Aizuでもマイクラカップ部を設立し、全力で応援します。
【謝辞】
素敵なWSを企画してくださった、デジタル未来アート展実行委員、並びにマインクラフト全国カップ事務局の皆さん、本当にありがとうございました。
高校生、大学生の皆さん、めちゃくちゃ助かりました。
マイクラWSを県内で初めて実施し、会津にもつないでくださった白河Dojoのチャンピオン、ありがとうございました。